2015.08.21

ロゴ:平松るい / 文:細馬宏通


うたのしくみ Season2 第8回 WM、もしくは『マッドマックス怒りのデスロード』

 こんにちは。
 ずいぶんご無沙汰してました。

 ご無沙汰している間に何をしていたかというと、今をときめく「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を見てきたのです。見てすぐに見たくなって、翌日も観に行きました。いやあ、マッドマックス怒り、すばらしい。映像も音もすばらしい。しかし、何といっても、ことばがすばらしい。とにかく台詞のあちこちが立っている。まるで2時間にわたる音楽付きのリリックをきいているみたいだ。なんて日だ。なんてラブリーな日だ。

 そんなわけで、今回取り上げるのは「マッドマックス 怒りのデス・ロード」という「うた」です。
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2015.07.07

題字:佐藤直樹 / 文:小泉真由子


大江健三郎を読む女たち 002 妹の誕生

 大江健三郎のアマチュア研究家としてその小説に登場する女たちを中心に読んでゆきます、と言いはって始めたこの連載ですが、すっかりご無沙汰してしまいました。前回の更新以来、私がボンヤリしている間に大江のほうはといえば、岩波から『大江健三郎自選短篇』が出ましたね。

大江健三郎自選短編

 帯に、「全収録作品に加筆修正がほどこされた」とあるように、表紙で実際に大江が入れたと思われる赤字(青いのですが)を確認することができます。この文章は『空の怪物アグイー』のゲラですね。初出は「新潮」1964年1月号です。50年前の小説に、この赤字。「向って深く」を「かぶさる具合に」に。「恥じていた」を「後悔していた」に。「肥りすぎの」をトル、「走らせて、」の「て、」をトル……50年前に書いた小説に対し、このようなレヴェルでの修正がかけられるものなのか。編集者としては、「あの…先生、それをやりはじめると、きりがないので……」などと言いたくもなりますが、もしかしたら小説というのは永久に書き終わらないものなのかもしれません。
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2015.04.20

題字・バナー:西島大介 / 文:宮崎貴士


ポール・マッカートニーを想像してごらん(さっきょくのふしぎ編(SNF)プレスタート)

お久しぶりです、色々とありまして久しぶりになってしまいまして(大した事があったわけでもないですが、)
この間に、ポールは再来日するぞ!あれ?おなかが痛い~~!帰る~!!もうやだ~~!が、また行く~~!武道館でやる~!サザンも葡萄というアルバム出したし!オレもやる!STAP細胞はあるんです!という展開になっておりまして、これでまた「頭痛い~~!またやだ~!」とか言い出したら大麻持ってなくとも留置所に入ってもらいます、とか言いたくなる、そんなこの頃ですがみなさま、いかがお過ごしでしょうか?
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2015.02.25

ロゴ:平松るい / 文:細馬宏通


うたのしくみ Season2 第7回 ロボットをうたう

 唐突ですが、ロボットの歌、というと何を思い出しますか?

 私の場合は、いささか古くて恐縮ですが、『ロボット・マーチ』です。これはTVアニメ「鉄腕アトム」が放映された当時、1964年に発売されたソノシートに入っていた曲で、たぶんアニメの中でもたまに流れてたんじゃないかな(うろ覚えですが)。歌っていたのは上高田少年合唱団。幼稚園にあがる前の私は、彼らの声を、子ども、というより、ちょっと年上のお兄さんの声という感じできいていました。未来のことを歌っているお兄さん。ところが、そのお兄さんたちが歌っていた未来は、「科学の子」を褒め称える明るい主題歌とは違って、なんともぎくしゃくしたものでした。

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2014.09.29

ロゴ:平松るい / 文:細馬宏通


うたのしくみ Season2 第6回 9月の星と雲 –アース・ウィンド&ファイヤー『セプテンバー』–

 芥子色のシャツを追いかけているうちに、9月も深まってまいりました。9月といえばセプテンバー。セプテンバーといえばバーディヤー! というわけで、今回は、アース・ウィンド&ファイヤー(EW&F)の『セプテンバー』(1978)を取り上げます。もう何百回きいたかわからない、『セプテンバー』大好きなんですよ。いやう!
 などと悦に入ってたわたしは、どれ書く前に下調べでも、とネットを検索して一気に沸騰したのです。「あの歌は本当は12月の歌だから、9月にかけるのはまちがい」。

 なんだとう!

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