家にあるものをバラしては他のものと組み合わせ「演奏」するというよくわからない連載です。家財は楽器!

第1回 扇風機を演奏する


昔から物がなかなか捨てられないのです。
それにつけて、ゴミ捨て場からなにやら使えるかも。といろいろ持って帰ってきてしまう癖まであります。おかげで部屋には用途不明な物やら直そうと思って分解して用途すらなくなってしまったものがいくつもあります。
半壊した電化製品など、直せるかもと思ってばらしてはみるものの勿論直せません。というか、元あった状態にすら戻せた事もとても少ないです。
不器用な上に電気の知識はこれっぽちもないのだから当たり前です。

自分はコンサートで演奏したり、時に展覧会で展示をしたりするのですが、その時にはそういった拾ったり、もう当初の用途を満たせなくなってしまった家電等を組み合わせて作品を作ります。
半壊していても、フォーカスを変えて光を当ててやれば時に予想もしないような面白い動きや音をだすことがあるのです。
それは時に想像とは違うものも生み出すので、たとえ壊れてしまってもなかなか捨てれないのです。
ここでは、そういった壊れたり捨てられたものを使って何か出来ないか考えてみようと思います。

 
 
扇風機はよく落ちてます。意外なことに年がら年中落ちてます。
そしてそのほとんどは持ち帰ってみるとちゃんと動きます。
たまに道端に放置されてるものや、ご自由にお持ちくださいと書かれたものを見かけたら要注意。
家にある電化製品は天気の良き日を選んで捨ててあげてください。晴れの日に通りかかれればありがたく頂戴します。

(扇風機をつけっぱなしにして寝ると死ぬというのは都市伝説のようですね)
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これが今回拾ってきた扇風機。レトロなデザインの可愛いヤツです。
電源を入れてみた所多少ぎこちないものの問題なく動作します。
今回は心臓部分であるモーターだけを使いたいのでばらばらにしていくことにします。

 
(どんどんネジを外されていく…)
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どの扇風機も脚の部分がとてもばらしにくい!
どうやら脚に線を通してから本体とハンダ付けしてるんですね。
一旦線を切断して再度ハンダ付けなんてしたくないのでここは思い切って粉砕。南無三。

 
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心臓部分
鈍く光るコイルがかっこいい。
可愛かったアイツ、じつはこんなにワイルドなんですね。

 

↓参考映像:井戸端会議

今まで拾ってきた扇風機たちを作動させてみた。
小動物みたいで可愛いので触れてみようなんて気を持ってはいけません。触るとケガする(ヘタすりゃ感電)危険なヤツら。

 
(コンクリ打ちっぱなしの洒落たマンションなんかにマッチすると思われる)
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モーターに羽だけつけて回してみる。
ミニマムでかっこいい。壁掛けなんかにして使ったらオシャレなんじゃないでしょうか。

で、ここからが本題です。
この取り出したモーターにファンの代わりになるものをつけて回してみたいと思います。
CDが穴も空いていてちょうどいい塩梅です。

 
(扇風機だったあの頃は遠い過去…)
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羽の代わりにCDのついた元扇風機。
グルグル回ります。もちろん風はおこりません。
CDってそういや、プレイヤーでぐるぐる回してレーザーをあてて信号を読み取ってるんだよな(憶測)。
ということで自分もレーザー光をあててみます(当然ですがCDはただぐるぐるしてるだけです…)。

 

↓完成形

 
すると、CDの回転と盤面の屈折で面白い模様が出来ました!
CDの盤面を触ったり、モーターのスピードをコントロールすることでいろんな模様を描くこともできます。
どうでしょか?
ある意味CDプレイヤーです。
いや、本当の意味でCDをプレイすることだってできます。

じつはコレ、結構自分のコンサート等で使っています。

ということでお楽しみいただけましたでしょうか?
今後も何かやってみたいと思いますのでよろしくお願いします〜

スペシャルサンクス/撮影:ほんま君

↓なぜかTシャツも売ってます。
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http://teeparty.jp/sun-kakusu/

文 : 川口 貴大

        
川口貴大
川口貴大
主に音の鳴るオブジェクトやさまざまな光、身の回りにあるモノで空間を構成してゆくライブパフォーマンスやインスタレーションを行う。 ソロの他にバンドにも多数参加しているが所謂楽器は一切弾けません。 最近はその他にもTシャツ作ったりもしていています。 http://takahirokawaguchi.com/

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