お金がかからなくて空いてて面白い公共施設=ハコモノを求めて節約ミセスが子連れで日本中をうろちょろしまーす! ( 第1回から読む )

第8回 東京農業大学「食と農」の博物館

ねえねえ娘よ、次はどこ行きたい?「デジュニランド。ネズミがいるの」……いったい誰でしょう。うちの娘にけっこう正確なアミューズメント情報を吹き込んだのは。うちにはそんなお金はありませんよ! 「ネーズーミー!」わかったわかった。連れていってあげようじゃないネズミーランドに。要はネズミがいればいいんでしょ?

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やたら強そうな巨大ニワトリが目印の「食と農」の博物館。東京農業大学が教育と研究の成果を発信するために2004年に開設したばかりの新しい施設です。ハコモノの定義からいきなり外れてしまいましたが、入場無料につられてやってきました。

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付属のバイオリウム(温室)はプチ動物園になっていて、小動物やサボテン、熱帯魚などを鑑賞できます。

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かわいいスナネズミ(ジャービル)だっています。娘よ、これがリアルなミッキーマウスよ。イッツ・ア・スモールワールドですよ。

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ダイナソーの子どもたち、っていうかトカゲ。繁殖中のところ失礼します。

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わー、ファインディング・ニモみたーい。エビだけど。「レッドビーシュリンプ ダブル日の丸系」(1匹1,800円)という、熱帯魚マニアの間ではけっこう名の知れた萌えエビだそうです。

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おサル(レムール)たちが絡まっているケージ。寒くなるとみんなで寄り添ってしっぽをマフラーにしてダンゴになるという、マダガスカルに生息する無気力きわまりないおサルたちです。

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バイオリウムを出たら、こんなクイズ大会をやっていました。クイズに目のない娘、勝手に椅子に座ってクイズに参加。非常食に便利な「アルファー化米」のメーカーさんによるクイズ大会みたいです。みのもんたのお昼の番組みたいな要領で、椅子に座ったお嬢さんたちが3択クイズに答えていきます。

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娘が当てずっぽうに指を出したら、クイズに当たっておこわをもらっちゃいました。あらヤダ、無料なのにいいのかしらー? この博物館が親子連れよりリュックを背負ったおばちゃん、もといお嬢さんたちでいっぱいな理由がわかったような気がしました。

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「全国逸品セレクション」では東京農業大学のOBたちが就職したメーカーの製品が展示されています。ロイヤルホストや雪国まいたけといった有名企業のブースが並ぶ中、マニアックな業務用香料メーカーのブースも。「焦げた醤油の香り」「ホクホクした焼き芋の香り」「松茸の香り」。このアロマ、売ってほしい!癒されたい!

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「刈り方に、ルールはない!」「貫かれた思想は最強のコンバイン」「未体感の楽しさがここにある」。キャッチコピーが『メンズ・ナックル』並みに熱い農機メーカーのチラシ。

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新しい施設らしく、飲食コーナーもオシャレカフェ風。エミューの卵を使った名物「エミューの生どら焼き」は、私らハハコが訪れたときには終了していたようです。食べてみたかった。

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おばちゃんがいっぱいだけど、親子向けコーナーにも広いスペースが取られています。こちらは松ぼっくりや木の枝を使った工作コーナー。

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小さすぎて参加できないので、ひとり短冊コーナーで抽象画を描く娘。

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山梨県小菅村で現地の人々と一緒に農作業しながら実地で農業を学んでいる東京農業大学の学生たち。フィルターを重ねると動物出没ポイントがわかる山梨県小菅村のマップが展示されています。イノシシやサルにまじって「学生」フィルターもありました。農大ギャグ?

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にぎわっている1階に比べると、ほとんど人のいない2階の常設展。各種ニワトリの剥製や卒業生の蔵元の銘酒がずらりと並んでいて壮観です。

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故西川哲三郎先生によって寄贈されたといういろんな国の鳥の置物コレクション。どの置物も可愛い。私が鳥好きゆえにそう思うだけなのかもしれませんが、どんな殺伐した国でも、どんだけカースト制が厳しい国でも、鳥の置物だけは可愛いってすごいことのような気がしてきました。

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同大学醸造科の創立者・住江金之氏による「日本の酒器」コレクション。これはゴルゴみたいな顔で「飲めや」と盃を差し出す黒田節人形。

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日本酒を発酵させるコウジ菌が大胆なタッチであしらわれた「醗酵菌徳利」。「俺たちが醸した酒だ」「残さず飲め」。作り手の顔が見えるってステキ。

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食と農というか、食と性が合体した「春画杯」の数々。これは子どもには見せられない! しかしこんな生々しいイラストを見ながらお酒を飲みたいと思うものなんでしょうか。ワカメ酒感覚?おショックス?(C)田中康夫

まとめ

無料だし、食べ物もらえるし、動物いるし、ごはんおいしいし、かわいい鳥グッズがいっぱいあるし、色々と最高でした。『もやしもん』や『動物のお医者さん』みたいな理系キャンパスライフに憧れてる人ならキュンキュンくること間違いなし。近くには馬事公苑があって、うまく時間帯があえばポニーに体験乗馬もできます。動物園やネズミーランドは混んでるからイヤだな〜というパパさんママさんは、子どもをだまくらかしてここに連れていっちゃいましょう。
(2009年11月7日訪問)

東京農業大学「食と農」の博物館
住所 東京都世田谷区上用賀2-4-28
交通 小田急線「経堂駅」から徒歩20分、またはバス停「農大前」下車徒歩約3分
TEL 03-5477-4033
開館時間 4月〜11月(夏時間)10:00〜17:00(入館16:30まで)、12月〜3月(冬時間)10:00〜16:30(入館16:00まで)
休館日 月曜日
入館料 無料
公式サイト http://www.nodai.ac.jp/syokutonou/

写真・文 : 堀越 英美

        
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堀越英美
子育てママ業を営みつつ、間隙を縫っておもしろ文章を産む機械、って書き方アレだけど、書けば自動的におもしろいのが、demiさんこと堀越英美さんであります。

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